どうも、みなさんこんにちはぎゅっとるぼんです。
今回は、私が経験したお話を書きたいと思います。それは、私が美術大学に行くために予備校で体験したことです。
美大には結局、行きませんでしたが、心に響く絵の描き方を紹介したいと思います。
写実的に描くことで邪魔になったこと
予備校では、美術大学に入るために写実的に描くことを学びます。
上手く描けることに損はありませんが。上手い絵が人の心に響くものであるとは言い切れないことです。
美術大学に入るための写実的なデッサンは、パースが合っているか、間違っているかの価値観が培われます。
そうなると、自然とパースがずれていることを怖れるようになったり、気軽に絵が描けなくなってしまいました。
自分の個性を生かしたイラストを描いていく場合は、写実的に描けることがむしろ、邪魔になったりします。
写実的に描くことで学んだこと
モチーフの質感・重さ・空気感などを感じて描く大切さです。写実的に描くためには、いかにモチーフを思い描けるかが重要になります。
デザイン科と油絵科のデッサンの授業の時に。描いているモチーフを交換する日があったのですが。
デザイン科は静物などを描くのが得意で、油絵科は人物が得意だったので。
お互いのデッサンで静物が柔らかくなったり、人物がカチカチのブロックのような雰囲気になってしまうことがありました。
いかに、「モチーフのイメージをリアルに考えられるか」が大事かを知りました。
大賞・人気イラストに共通しているところ
個性を生かしたイラストを描くときに必要になってくるスキルが。お客さんにメッセージが伝わるイラストが描けるかどうかです。
そこで、いろいろとコンテストとかに応募すると分かってきたのが。
大賞をとったり、人気のイラストなどを見ていると、ある共通点があることが分かりました。
それは、
・喜びを感じながら、楽しんで描いている雰囲気が伝わってくる。
・しっかりとしたストーリーが思い描かれている。
・どんな人に見てもらいたいかを明確にしている。
この三つのポイントが絵を描く人に共通していることです。
自己満足のためだけに絵を描いていないか?
自分の絵が「一番エライ」とか。「評価されるべき絵だ!」など、自分の自己満足でイラストを描いていると。
人がそういう絵を見ると、うまいだろ、カッコイイだろという雰囲気しか伝わりません。
結果、何も感じない絵だけになってしまいます。
自分で楽しんで描く喜びも大事ですが、相手に自慢するために描いているかどうかを区別して認識できるように意識しましょう。
人に伝わる絵を描く上で、結構大事なポイントです。ココが意識できると、客観的にイラストを描けるようになります。
有名画家から学ぶ、人の心に響く描き方とは?
人に伝わる絵の描き方を有名な画家などの残した言葉から。共通しているエッセンスを紹介します。
まとめると、こんな感じです。
・下手でも、子どものような感性を大人になっても大事にする。
・描きたいものを心の中でしっかりとイメージする。
・モチーフの中にあるエネルギーや情熱を感じとる。
パブロ・ピカソ(1881年~1973年)
・ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ。
・私は対象を見たままにではなく、私が思うように描くのだ。
・子どもは誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術かでいられるかどうかだ。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年~1890年)
・日本人が何をするにも明確であることが、私にはうらやましい。
・人の本当の仕事は30歳になってから始まる。
・絵を描き始める前に、すでにそれは私の心の中に形作られている。私は、自分の作品に心と魂を込める。そして制作過程では我を失う。
岡本太郎(1911年~1996年)
・自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる。
・下手のほうがいいんだ。笑い出すほど不器用だったら、それはかえって楽しいじゃないか。
・大体、いちばん素晴らしい絵を描くのは四、五才くらいの子どもだよ。
ポール・セザンヌ(1839-1906)
・生命の一分が過ぎていく!それを在るがままに描き、それをなすためにはあらゆるものを忘れよ!そのものになりきれ。実際に見るもののイメージを与えよ。
エドガー・ドガ(1834-1917)
・誰でも二十五の時には才能がある。難しいのは五十になった時それが残っているかだ。
ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)
・他人を感動させようとするなら、まず自分が感動せねばならない。そうでなければ、 いかに巧みな作品でも決して生命ではない。
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)
・私には規則や方式は一切ない。裸婦を見る、すると幾千ものちいさな色合いが見えてくる。その中から、生き続けるものを探し出し、そのようにして真新しい色調をキャンバスの上に躍動させるのだ。